HAPPY 俺 BIRTHDAY
誕生日なんか別に興味ない
そんな考えだから誰かの誕生日を上手に祝えたことがあまりない
自分の誕生日だってそんなに嬉しくもない
だって生まれた日はそりゃあ特別な日だろうけど
その日は一生でたった1回だけで
その日から1年ずつ時を経た日がなんでそんな特別なのか全然わからないから。
結婚式もお葬式もどんな記念日もこんな風に上手に批判できる僕はとてもめんどくさい奴。
「ありがとう」
という言葉が嫌いだった。
だって「ありがとう」って言わなきゃいけないタイミングはいっぱいやってくるのに
「ありがとう」って心から思えるタイミングは全然こなかったから。
素直じゃない
天邪鬼
嫌味なやつ
でも僕はそんな僕のことが好きだった。
それでも
僕の好きな僕をみんなに好きになってもらう努力はできなかった。
今になって思うと、
寂しかったんだと思う
友達もあんまりいなかったから
誕生日を祝ってくれる人はいたけれど
ちゃんと受け取れていなかったと思う
ちゃんと受け取れないから
ちゃんと「ありがとう」が言えない
そして次の誰かの番の
「おめでとう」が言えない。
前回までの誕生日の28年間はそんな日々だったなぁ。と思う。
今 僕は
人生で初めて、
自分のことを愛していると胸を張って言える。
29歳の誕生日
「俺を簡単に幸せにしないでほしい。」
好きな人に向かって僕はこう言った。
相変わらずめんどくさい奴。
でもそんな自分が好き。
今年、
今までの誕生日史上1番多い数の「おめでとう」が僕に届いた。
僕が僕を我儘に生きれば生きるほど僕が幸せになれると同時に
周りの人を幸せな気分にできる。
そんな風に考えていた最近の日々を肯定されるかのような出来事。
このままこの道を歩こうと思う。
人生を終える直前に自分が幸せだったかどうかわかるという。
それを確かめる必要がもうない
そう思えるくらいに
今が一番幸せ。
生まれてきて本当によかった。
僕とたまたま同じ時代を生きてくれている人へ
「どうもありがとう。」
やっと言えるようになった。
「これからもこんな僕をどうぞよろしく。」
HAPPY 俺 BIRTHDAY。
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