家なし生活、のその後の話

 
昨日泊めていただいた方が早朝から仕事だということで朝一緒に千葉にある家を出て渋谷あたり(田舎者の発想で東京の中心)に向かおうと出発した訳だが、電車の中で寝てしまって、今多摩のサンリオピューロランド前のマクドナルドでこれを書いている。
 
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(奥に見えるのがピューロランド)
 
 
 
寝て起きたらキティちゃんの世界の入り口とはなんともメルヘンちっくな体験をしたなあと思い、なんとかこのブログもメルヘンな仕上がりにしようとも考えたが、ここ最近の現実があまりに濃ゆすぎるために空想的アイデアが全く浮かばなくて諦めた。
 
 
 
3日前僕は横浜にいた。一昨日は熱海にいた。昨日は千葉、茨城間を軽トラで往復して、今は東京にいる。
 
(家がないために)相変わらず移動を繰り返しながら生活している。 移動を繰り返すほど新しい出会いがあるために、毎日のように「はじめまして。」と「これからもどうぞよろしく。」を繰り返しながら過ごしている。
 
稀に「あぁ、なんとなくこの人とは関わりたくないなぁ。」と思うことがあるのだが、圧倒的無職で社会的な上下関係などまるで気にする必要のない僕は、そういう人とは関わらないという選択をすることができ、働いていた時と比べるとかなりストレスフリーな毎日を送っている。(と感じる。)
 
過去記事
 
 
さて、このブログを書き始めた時、家なし生活4日目のことを書き綴った。 あれからしばらく時が経ち、スタートしてから約1カ月程が立った訳だが(奇跡的に)現在もまだ家なし生活を続けることができている。
 
関東圏に知り合いなどがほとんど居なかった僕がこのような生活ができているのにはちょっとしたカラクリがある。 横浜の菊名に「ごちゃまぜの家」という誰でも自由に使える家がある。
誰でも自由にというと語弊があるかもしれないが、みんなで使ってみんなで守っているというような感じだ。
みんなで使っていく上で、時間がある人は掃除や花の水替えをしてくれたり、家に食材が余っている人はそれを持って来てくれたり、料理が得意な人がそれを使って腕をふるってくれたり、お金に余裕があるという人が公共料金を払ってくれたりもしている。 そういったみんなの余白を持ち寄る優しさで成り立っている。
 
この家が我らTPD48(鉄砲玉48)の本拠地的な役割も担っており、もしどうしても今夜行くところがないといった場合には宿泊することも可能になっている。
 
この「ごちゃまぜの家」のおかげもあって今のところ生き延びられているし、ありがたいことにこの家にお世話になる機会も少しずつ減ってきている。
 
 
 
 
先日1泊のみ池袋にある漫画喫茶に宿泊した。 驚くべきことに漫画喫茶に泊まったのはこの1カ月の内でその日だけだったのだが、その日は泊まるところが決まっていなかった上に菊名のごちゃまぜの家に帰る気力もなかったので仕方なくそうすることに決めた。(結果、店内が寒すぎて体調を崩したのだが)
 
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面白いのはその後で、このことをこの写真と一緒にFacebookに投稿したところ、
「今度そういったことがあったらうちに泊まりに来ても良いですよ。」的なメッセージが届き、めちゃくちゃに感動してしまった。
 
 
ヒッチハイクも家なし生活も共通しているのだが、自分が持っているものを誰かが困っている時に躊躇なく差し出せる気概を持っている人は本当に素晴らしいと思うし、やはり見返りを求めない優しさには人を強烈に幸せにする強い力がある。
僕には現在差し出せる家も車も大金もないのだが、鉄砲玉48の活動を通して僕の体そのものを差し出しているつもりなのでもし何かあったら気軽に連絡してください。
 
ふじわらひろきのLINE
08043033116
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ありがたいことに最近依頼の数が徐々にではありますが増えてきているので、どうしても人手が必要だという方は他の鉄砲玉メンバーの紹介もできるので早めに連絡をしてくださいませ。