見返りを求めずに上手に恩を売れた時の気持ち良さたるや。

 
昨日と今日の2日間、鉄砲玉依頼で麻布十番納涼祭というお祭りの手伝いをした。
 
 
つい先ほど仕事が終わった後にご飯をご馳走になり(2日連続)、今回の依頼主E様の友人のM様宅の自宅兼民泊スペースに無償で泊めていただいている(これも2日間)場所でこのブログを書いている。(はずが途中で寝落ちして途中から次の日に書いた。)
 
 
今回は僕1人への依頼ではなく、もう1人人手が欲しいということで、鉄砲玉メンバーのえりかさんとたくやくんにも時間差で手伝ってもらった。そして、鉄砲玉を何人使っても無料というのはすごくお得感があるなぁ。ということを思ったりもした。
(結果的にご飯をご馳走になったが。笑)
 
 
 
実は今回の依頼を受けた当初は、アルバイトスタッフとしてお願いしたいというオファーであった。しかし、それは鉄砲玉としてどうなのだろうかと自問自答した結果、「時給とか日給とかでもらうお金ならいりません。」的なことを答えてしまった。やるな、俺。と思った。
 
 
 
 
機会があって鉄砲玉48の事を新しく出会った人に説明したりすると、「お金はどうしているの?」ということをよく聞かれる。
 
回答は決まってこうだ。
「実は僕は2か月前くらいまでバングラデシュという国で働いていて、その時にした多少の貯金を切り崩しながら生活しています。」
 
 
鉄砲玉は基本的には無料(交通費もこちらで負担)でなんでもやっているので、もともとあった貯金が基本的には増えずに(マジでありがたいことに、ごくたまにちょっと増えるが)緩やかに減っていっている。
 
このままいくといつか(近い未来に)資金が底を尽きるのだが、今はあまり心配はしていない。他の鉄砲玉メンバーでとっくに資金が底をつきながら何とか、いやむしろ、気楽に楽しく生きている人も数人いる。
 
 
だからといって僕がいざお金ない時に大丈夫になるかというとそれはわからないが、そもそもまだなくなってもいないのに心配するのも馬鹿らしいと思って、できるだけ『今』に集中する毎日を送っている。
 
 
 
 
 
 
決してお金が要らないわけではない。欲しい。とても欲しい。(とても正直にいうと)
 
だが今は労働の対価としてのお金を受け取ることに違和感を感じていて、そこには「これをする代わりにこれをやってね。」というある種の押し付け的な考えに陥ってしまう。これがたまらなく気持ち悪い。
 
感謝の対価としてのお金や、これ良かったら使ってよという無償の愛からくるお金は受け取れるのだが、これが実によくわからない。ただただ違和感を感じる。
 
どうやらこれの気持ち悪さの正体がわかった時に僕の中のお金に対する偏見が本当の意味で無くなるのだと思っている。
 
そしてなぜか、見返りを求めずに一方通行的にする善行をするときと受け取るときに、何かこうとてつもない気持ち良さを感じる。
 
問いは問いのままでも良いのだ。
しばらくこのままいこう。
 
 
 
 
 
 
話を今回の鉄砲玉依頼に戻すとする。
 
今回の依頼では祭りの露店でだだちゃ豆と玉こんにゃくを販売した。
 
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(完売後の満足げな表情)
 
 
 
仕事を辞めてから物を売るということをほぼしていないので、始まる前は少し不安があったが、結果的にはたまに営業の仕事であるような無理やり売っている感はあまりなく、楽しく働くことができた。(一緒に働いてくれた鉄砲玉メンバーの2人のお陰もかなりある)(ホーム感が出せた)
 
 
そしてなんと2日目の終了時間21:30の1時間前には完売した。
 
正直なところ、僕は祭りでは唐揚げとかフライドポテトとかチョコバナナなどの王道を買う派なので、だだちゃ豆と玉こんにゃくは売れないんじゃないか。などと勝手に思っていたが、熱狂的なだだちゃ豆、玉こんにゃくファンが思いの外たくさん多く、そして試食して「なんだこの枝豆、うまい!!!!」という反応をたくさん見てその考えは覆った。(そして実際うまい!!)
 
 
 
 
 
 
午後に、4人組の女の子がきて、1パック300円のだだちゃ豆を買いたいけど、1人50円ずつなら出せるから100円のまけて欲しいと言ってきた。
 
依頼主兼オーナーのE様は値引きはできないという。(たぶん1つ値引きしてしまうと他も値引きしなければいけなくなると思ったのだろう)
そこで、僕は突発的にたまたまポケットに入っていた小銭のなかから100円を彼女たちに差し出した。ら、めちゃくちゃ驚いたのちに感謝された。笑
 
突発的だったのであまり深く考えてなかったが、後から考えてみたらたった100円でオーナーE様を含めた4人が同時に幸せになれる最善の案をよくあの短時間で導き出したな。と無意識の自分を褒めた。
もしかしたら逆説的に、あのままいったらみんなが嫌な気分になる。というのを勝手に読み取ったのかもしれない。
 
そしてさらにもし僕がお金のためにその日1日働いていたらその100円を出し渋っていたのかもしれない。
 
 
 
もちろん僕も人間味溢れた人間なので、人になにかしてあげる上で見返りを心の中で求めてしまっている時もある。が、その頻度は減ってきているように思う。
 
 
 
兎にも角にも、自分の心を健やかに保つことが今の僕にとってとても重要なことだと思う。
 
そして、そう思っている間は健やかにいられるのだと思う。
 
 
 
 
 
 
 
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